振り込め詐欺

振り込め詐欺

さて、この映画にでてくるキーワードの数々。そのキーワードを紐解き、難解といわれる「俺俺」をしっかり解析しながらマスターしていきましょう。社会で起きていることを客観的にみつめ、作品を通すことで、否が応にも主観的に自分の懐に還ってきてしまう。そのカタルシスにも似た感覚こそが、作者の意図していることであるといえましょう。そして映画を観る前、観たあとでも考えさせられている状態、それって、その作品にとって大成功なんだといえるのではないでしょうか。

サマリー

振り込め詐欺(ふりこめさぎ)は、電話やはがきなどの文書などで相手をだまし、金銭の振り込みを要求する犯罪行為。詐欺事件の総称として2004年に警察庁が命名した。面識のない不特定多数の者に対し、電話その他の通信手段を用いて、対面することなく被害者をだまし、被害者に現金などを交付させたりする特殊詐欺の一種。

2004年11月までは、“オレオレ詐欺”と呼ばれていたが、手口の多様化で名称と実態が合わなくなったため、架空請求詐欺や融資保証金詐欺などと合わせる形で、2004年12月9日に、警察庁によって統一名称として「振り込め詐欺」と呼ぶことが決定された。

当初から長年、“振り込み詐欺”と言われたが、「振り込み」では納得して自ら振り込みをする意味合いとなるため、あくまで「振り込め」と人から言われている、騙されていないかとなど、どの時点でも注意や再考を喚起するようにと「振り込め詐欺」へと統一を図った経緯がある。

また全国的な改称に先がけて2004年9月、“なりすまし詐欺”に広島県警で独自に改称。振り込め詐欺に改称後も併用している。

2009年時点では金銭授受の方法が振込だけではなく、宅配便や郵便で私設私書箱へ送付させる・バイク便業者や代理人が被害者の自宅近くや指定場所で受け取りに現れるなど多様化しているが、こうした詐欺行為も「振り込め詐欺」と同種のものとして注意が喚起されている。

2013年3月21日、振り込ませるケースが減少し再び実態に合わなくなったことで、警視庁は同年4月10日までの予定で新たな名称案を募。4月9日時点で1万件以上の案が寄せられ、期間内に約14000件寄せられた。応募案で最多だったのは「なりすまし詐欺」だった。

5月12日に新名称が発表され、「母さん助けて詐欺」が最優秀、「ニセ電話詐欺」・「親心利用詐欺」が優秀作品として選出され、この3作品は主に広報において振り込め詐欺と併用される。静岡県警では実態とそぐわないなどの理由から、新名称「母さん助けて詐欺」を使用せず、福岡県警や茨城県警では分かりやすくインパクトのある名前として「ニセ電話詐欺」を採用している。

1915年の島田三郎宛の電報で為替送金を指示する詐欺未遂事件や1986年の「高校生の孫」と「孫の担任」を騙る42歳の男が「もしもし僕だよ」と電話を架けて電話相手に直接会って現金を受け取る詐欺事件など、この種の詐欺事件自体は過去にも存在した。

ただし、電話を架けて金融機関の口座に振り込ませるという振り込め詐欺が注目されたのは21世紀に入ってからである。1999年8月頃から2002年12月頃までの間に電話で「オレオレ」と身内を装って11人に銀行口座に振り込ませた事件があり、2003年2月に犯人を検挙した鳥取県警米子署はこの手口を「オレオレ詐欺」としたのが、「オレオレ詐欺」という言葉が初めて誕生したとされている。また、「オレオレ詐欺」で架空口座を用いる手の込んだ手口は2003年2月中旬に東京都杉並区の闇金融業者で誕生したのが最初とされている(この詐欺グループは2004年1~3月に検挙された)。

この種の詐欺が広く知られる様になったのは、「若い人の声で高齢者に電話をかけ、子や孫を装ったうえで困窮した状況を訴え、金が必要としてだまし取る」という「オレオレ詐欺」の犯罪を紹介して注意を喚起する報道がなされた事からである。当初の手口は、手当たり次第に電話をかけたり、電話帳に掲載されている氏名から一人暮らしの高齢者と推定される人を選んで電話をかけ、電話口に出たのが高齢者と見るや単に「オレオレ」と「名乗り」遠隔地に住む子や孫であると錯覚させ、そのうえで悲哀に満ちた声や緊迫に満ちた声で困窮に陥って居る事、例えば、悪徳金融業者から大金を借り直ぐに返さないと酷い目に遭わされる、交通事故や医療事故を起こして直ぐに示談金や慰謝料を払わないと収監される、などの状況を装い、所定の口座へ大金を振り込む様に仕向けるというものである。新聞やテレビなどの報道機関が手口を詳細に報道したため、逮捕された犯人が「新聞を読んで、これなら自分もできると思った」と自供するなど、報道がかえって模倣犯を激増させた。