オレオレ

オレオレ、おれだよオレ。

平成26年上半期の特殊詐欺全体の認知件数は
前年同期に比べて約1割増加し、被害総額は約3割増加。
被害総額は、振り込め詐欺約161億円(警察官等をかたってキャッシュカードを直接受け取る等の手口で、事後ATMから引き出された金額を加えた実質的な被害総額)
と振り込め詐欺以外の特殊詐欺約108億円を合わせて約268億円にも及ぶ。

警視庁のデータより抜粋。

と、上記のように、オレオレ詐欺の被害ってまだまだぜんぜん根強く、より手のこったものになってきていると伝えられています。被害にあったことのない人や、若者にしてみたら、そもそも電話で本人だ息子だとか信じちゃうことも、声質でわかるんじゃねって言いたくなれば、ちょっと想像できないんだけどって思ってしまうし、こーゆう犯罪が曲がり通るのは日本が平和な証拠やろ!と切り離し他人事として考えがちなわけで。でもその、「先ずは疑う。」的な感覚って、なーんか「悪」とも聞こえなくはないのが日本の現象でもあるんだという現実。この感覚は都心から離れれば、離れるほど強くあるケースといえ、そこを狙ってくるのが、オレオレ詐欺。

「人を信ずることは、もちろん、遥かに人を疑うことに勝っている。」

吉田松陰、長州藩士の言葉があります。明治維新の精神的指導者。人材育成の面で、優れた教育者でもある。幼少のころ叔父の玉木文之進が開塾した松下村塾で、節としての教育を受け、のち江戸にでて佐久間象山に指事した日本の思想のベースになったひと。

どうやら、日本の古き伝統ともいえるこのロジック。そんな風に偉い人も言い切ってるなら、口コミに近いこの漠然とした思想は、ソーダヨソーダヨソースダヨってそらみんなステレオタイプになっちゃうこと山の如し。で、そのステレオタイプって、個人の考えを持たずに、いわゆる民主主義的な多数決で決まってしまう、あのカンジなわけですが、皆でWeと叫び、Iでは主張しない。議論討論をしたときにクラスで必ずやっていた、多数決。それはステレオタイプ云々にかかわらず、みんなでやれば、、、的な思想でもあり、個人の意見を持つこと自体がマイノリティともされ、集団主義の正体。

(余談ですけど、それなのになぜか、Iと静かに主張するひとが好まれる。マツコデラックス氏やNHKアナウンサーの有働由美子氏ら。この矛盾って結局なんなんだろう、、、というはなしはまた次回。)

集団主義
(しゅうだんしゅぎ、英語: collectivism)とは個人よりも集団に価値を置く思想、あるいは個人でよりも集団で行動することが多いさまを表した言葉。対義語は個人主義(英語: individualism)。「個人主義」や「集団主義」という用語を最初に使用したのは18-19世紀のイギリスの政治思想の世界で、「個人主義」は「自由主義(liberalism)」と同義で、「権威主義(authoritarianism)」と対比される言葉として用いられた。

政治にだって興味あるし、宗教にだって興味ある。しかしそれらは公ではなかなか語ることはない。友人同士での会話の中に、政治や宗教など、それら個人の哲学や思想がしっかりみえてきてしまうものっていうのは、なかなか話されることのないワードでありましょう。同窓会で同級生にそんな話し振ったら、相手は顔をしかめますから。

そんな日本らしいといえば日本らしい犯罪手口がはびこるのは、その集団主義から来るものではないのかと考えます。メディアを信じきってしまってるノリ、ソコには放送する側の情報操作による国民洗脳が潜んでいる、とは強く言いすぎですが、疑う目を持たない以上、我々はお偉いさんたちに好き勝手に操られ、搾取されつづけていく始末といえるのではないでしょうか。そして、メディアへの懐疑が質的に変容せざるをえない、極めてスリリングなこの時代に私たちは生きているんだということを心しておかなければならないのです。

「八〇年代の空気を吸ってしまったぼくたちの世代は、テレビやゲームを悪者だと一刀両断にしたり、大人が子どもを啓蒙できると思うような、ベタなことはもはやできないんです」

水越伸氏の言葉があります。日本人は裏表、本音と建前ってのがしっかりあって、理解し要るにもかかわらず、そこへの疑いを持とうとしない。そこには借りた覚えのない借りの返済をひそかに続けようとする、暗黙のなにががあるのをわたしたちは否めないのである。

そんな超個人的な視点で、現代社会を分析してみましたが、そんなことをうまく含んで、作品に還元してくれている映画があるので紹介したい。それではどぞ。

俺俺

『俺俺』は、星野智幸作の日本の小説。『新潮』2009年6月号から2010年3月号にかけて連載、2010年6月新潮社より刊行。2013年に三木聡監督・脚本、亀梨和也(KAT-TUN)主演で映画化された。また漫画化されている。

あらすじ

ことのきっかけは飲食店での些細な出来事であった。家電量販店で働く“俺”(永野)は、ある日飲食店にて一人で食べていたが、隣にうるさい耳障りな客が居たため、席を移動する。だが、その時、自分のトレイに見ず知らずの携帯電話が置いてあることに気付く。その携帯電話はすぐ隣にいた耳障りな客のものだと分かったが、“俺”はむしゃくしゃしていた為、そのままポケットにその携帯電話をしまってしまう。その後、携帯電話の持ち主の母から電話が来るのだが、“俺”は声マネをしてオレオレ詐欺を働く。

こうして、なりゆきでオレオレ詐欺を働いたその日から“俺”の世界に狂いが生じ始めるのであった。始めは携帯電話の持ち主の母が突然“俺”の家に来て“俺”のことを大樹という携帯電話の持ち主だと思っていて、大樹の母が持ってきたアルバムにはなぜか自分が写っているという出来事であった。そして、どうもおかしいと思った“俺”はすぐに実家へと向かうが、そこには別の“俺”がいた。

その後、実家の“俺”から連絡が来て、“俺”同士でまる計画を立てる。そして、家電量販店で働く“俺”、実家にいて公務員の“俺”、大学生の“俺”がまり、心地よい楽園、即ち自分だけのユートピアを築き上げるのであった。しかしそれは長くは続かず、やがて“俺”同士の殺し合いへと発展してゆく。

小説

  • 2011年第5回大江健三郎賞を受賞。

映画

  • 監督 三木聡
  • 脚本 三木聡
  • 原作 星野智幸
  • 製作 長松谷太郎
  • 若林雄介
  • 製作総指揮 藤島ジュリーK.

出演者

  • 亀梨和也
  • 内田有紀
  • 加瀬亮

音楽

  • 上野耕路

主題歌

  • KAT-TUN「FACE to Face」

撮影

  • 小松高志
  • 相良直一郎

『俺俺』(英題:It's me,It's me)は、2013年5月25日に公開された日本映画。主人公である永野均役の亀梨和也は、その分身である“俺”たちを含め1人33役で演じる。

キャスト

  • 永野均 - 亀梨和也(KAT-TUN)
  • サヤカ - 内田有紀
  • タジマ - 加瀬亮
  • 南さん - ふせえり
  • サヤカの夫 - 渋川清彦
  • 制服警官・犬塚&隣の男 - 少路勇介
  • 大樹の姉・かすみ - 町田マリー
  • ヤソキチ - 中谷竜
  • 安西 - 小林きな子
  • ハンバーガーショップの店員 - 岡野真也
  • 若い女性客 - 佐津川愛美
  • 洗濯機おばさん - 播田美保
  • 杉崎 - 成瀬労
  • 城田 - 荒川真
  • 割り込む若者 - 高橋洋
  • 後輩・村山 - 田畑龍之左
  • 電話をかけている男 - 山名秀人
  • カメラ男 - 三浦健
  • 席を譲ってもらう老婆 - 小野敦子
  • 見つめる老人 - 杉本安生
  • ボーリング場の全身緑色の男 - 柴田康平
  • ハカを教わる外国人 - デイヴィッド・リッジズ
  • ハカを教わる人 - 山田知明
  • ハカを教わる人 - 北村貴広
  • ハカを教わる人 - 田丸大輔
  • ハカを教わる人 - 白土仁
  • ハカを教える人 - 加藤大昌
  • 謙助 - 江原浩太
  • 翔太 - 江原悠月
  • POPのモデル&ニュースキャスター - 緑川静香
  • サヤカの夫 手下A - 鈴村正樹
  • サヤカの夫 手下B - 福嶌徹
  • タトゥーの俺BODY - MOTOKI
  • 巨乳の俺BODY - 相多愛
  • サヤカの裸BODY - 天川ひとみ
  • 高校生のBODY - 浦坂佳右
  • 刑事・村野 - 岩松了
  • ロックセンター店長・穴川 - 森下能幸
  • 刑事・阿久根 - 松重豊
  • 白バイ警官 - 松尾スズキ
  • 永野マサエ - キムラ緑子
  • 大樹の母 - 高橋惠子

主題歌

  • KAT-TUN「FACE to Face」(J-One Records)

スタッフ

  • 監督・脚本:三木聡
  • 原作:星野智幸『俺俺』
  • エグゼクティブプロデューサー:藤島ジュリーK.
  • プロデューサー:長松谷太郎、若林雄介
  • 音楽:上野耕路
  • 撮影:小松高志
  • 照明:蒔苗友一郎
  • 美術:磯見俊裕、露木恵美子
  • 装飾:布部雅人
  • 録音:岩丸恒
  • 衣装:宮本まさ江
  • ヘアメイク:橋本申二
  • 特殊造形:JIRO、こまつよしお
  • アクション:吉田浩之 相良直一郎
  • 企画協力:新潮社
  • 制作協力:ジャニーズ事務所
  • 制作プロダクション:ダブ
  • 配給協力:ギャガ
  • 製作・配給:ジェイ・ストーム

製作

2012年5月上旬にクランクインし、6月19日にクランクアップしてポストプロダクションに入っている。作品中で重要な役割を担う印象的な給水塔は、千葉県にあるものが「虚無性のある建造物」として三木によって選ばれ、これを含む風景のロケが行われている。

封切り

2013年4月19日、イタリアの第15回ウディネ・ファーイースト映画祭にてワールド・プレミア上映された。日本公開では新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国65スクリーンでの公開(以降全国順次公開)で、公開初週の土日2日間の成績は観客動員数3万1,549人、興行収入4,439万800円。